テンスは、発話時を基準にしたときの行為の行われる時制(未来、現在、過去)を示す言葉です。
ここでは、テンスについて話すときに必要な言葉、基本原則についてお話します。
テンスは「ル形」あるいは「タ形」を取ります。
ル形
食べる/食べます
書く/書きます
読む/読みます
「食べます」は「る」が付かないからル形にはならないじゃないか!と思いがちですが、「食べる」と「食べます」この二つの間にテンス的な違いはなく、ただ丁寧か丁寧でないかが異なる点です。
「書く」「読む」に関しても、「る」で終わらないじゃないか!と思ってしまいますが、「私はカレーを食べる」「私は手紙を書く」「私は本を読む」どれもその発話時から少し時間の経過した未来にそれぞれの動作が行われるという点では同じ仲間です。
テンスの世界ではそれらをまとめて「ル形」としているのです。
タ形
食べた/食べました
書いた/書きました
読んだ/読みました
これらに関しても、丁寧か丁寧ではないかは判断基準からは外れます。
あくまで発話時から見てどのタイミングでその行為がなされるのかに注目します。過去に動作が行われるものをまとめてタ形と呼びます。
まとめると、テンスにおける「ル形」「タ形」の分類は動詞の形(「る」で終わるか、「た」で終わるか)は関係なく、その動作がいつ行われるのかで判断される、ということです。
代表的なものが「る」や「た」で終わるからまとめてそのように呼んでいる、というわけです。
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