これまで動詞、そして形容詞のテンスを見てきました。
もし復習が必要な方がいたら、こちらから見てみてください。
ささっと復習すると、テンスは発話時から見たときの述語の時制を表し、ル形は未来あるいは現在、タ形は過去を表します。
今回は名詞が述語になる場合を取り扱います。
例で見ていきましょう。
ル形
子供だ/子供です
教師だ/教師です
「子供だ」と「子供です」、「教師だ」と「教師です」の違いは丁寧か丁寧ではないかであり、テンス的に見たら同じ現在を表します。よって同じル形です。
タ形
子供だった/子供でした
教師だった/教師でした
タ形に関しても、「だった」と「でした」にテンス的違いはなく、どちらも過去になるので同じタ形のグループになります。
ここで前回学んだナ形容詞を思い出してみましょう。
ナ形容詞、日本語の教科書文法で言うところの「形容動詞」は名詞を述語に持ってくる場合と非常に近い性質を持っていることが分かります。
「子供だ」とパッと見たときに、「る」が付く要素がないのでル形とすぐに結びつけるのは難しいかもしれません。ここでのポイントは、テンスにおけるル形とタ形は述語の形ではなく、発話時から見た時制によって分類されるということです。
その点をしっかり押さえてテンスの勉強に入る準備をしていきましょう。
こせんだ先生はわかりやすいので、よく拝見しております。こちらの「日本語教師を目指す人が勉強するサイト」から順番に拝見させていただいてますが、「テンス」の第2弾と第3弾が画像の表示と動画が逆になってます。「うん?」となってしまったので、お知らせしておきます。