今回から文法の中でも「モダリティ、ムード」についてお話していきたいと思います。
モダリティ??
ムード??
何なの?
となっている人向けに、簡単に解説していきます。
文とは二つの要素で構成されている
まず、文というのは大きな2つの要素に分かれているということを知っていきましょう。
小千田がラーメンを食べる
これを“基盤”としましょう。
これに、要素をくっつけてみます。
小千田がラーメンを食べる かもしれない
→「かもしれない」をつけると、「考え、判断、気持ち」を付け加えることができます
小千田がラーメンを食べる はずだ
→「はずだ」をつけると、少し「考え、判断、気持ち」の度合いが強まります
この時、
「小千田がラーメンを食べる」は「単純な事実」
「かもしれない」「ようだ」は「話し手の気持ち」
を表現する役割をそれぞれ担っています。
私たちが日本語を話すとき、大抵、事実内容とそれに対する気持ちがセットになって文を作っていることに気付きます。
文法用語で見ていきましょう。
文 ―事実 → 命題 / コト / 言表事態 / 叙述内容
―気持ち → モダリティ / ムード / 言表態度 / 陳述
主に使われるのは最初の二つですが、どのような用語が使われているのか知っておきましょう!
簡単にまとめると、
日本語の文には「単純な事実を述べる部分」、「話し手の気持ちを表す部分」の二つの要素があって、「話し手の気持ちを表す部分」のことを「モダリティ・ムード」と呼ぶ。
ということです。
学習者に対してこの専門用語を使うことはありませんが、実は「モダリティ・ムード」について学習者に教えるのは難しいので、正しく説明をして理解してもらうためにも、日本語教師は分析・理解に努める必要があるのです。
一緒に勉強していきましょう!
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