以前の動画で、「モダリティ・ムード」とは何かについて取り扱いました。
簡単な復習として、
文を構成する2要素
①事実
②話し手の気持ち で、
②話し手の気持ちを表す部分を「モダリティ・ムード」といいます。
ここではモダリティについてより詳しく見ていきましょう!
対事的モダリティ
→話し手が事実をどう判断しているのか
実際に例を見ていきましょう!
例1)今日雨が降るかもしれない
この文における事実は「今日雨が降る」です。
その事実に対して、その可能性があると判断している。
それを、モダリティ「かもしれない」が表しています。
例2)この公園でよく遊んだものだ
この文では「ものだ」がモダリティ表現となっています。
「この公園で遊んだ」という過去の事実に対して、回顧している、懐かしいなぁと思っていることを「ものだ」が表しています。
ただ、このような文章の場合……
「学生は勉強するものだよ」
この「ものだ」は何かを懐かしんでいるわけではありませんね。
「ものだ」が常に対事的モダリティになるわけではないことを押さえておきましょう。
例3)オリンピックは中止するべきだ
事実「オリンピックは中止する」に対して、当然だ!と話し手は思っている。
その意見表明をしているのが「べきだ」、当然のモダリティ表現になっています。
実はこの対事的モダリティ、常に聞き手が必要なわけではありません。
ひとりごとで「今日は雨が降るかもしれないなぁ……」のように使ってもいいわけです。
通常は聞き手がいて判断を聞いてくれている状況下で使われるのですが、例外があるということを知っておきましょう。
まとめ
対事的モダリティ = 事実に対して話し手がどのような判断をしているのか
試験でさらっと用語として出てくるものなので、しっかり覚えましょう!
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