モダリティの種類②

 

今回は対人的モダリティについて学んでいきましょう!

対事的モダリティについてはこちら

 

対人的モダリティ

→聞き手に何かはたらきかける

 

(対事的と対人的、ややこしいのでなんとかならないものか……)

 

例1)窓を開けてください

 

「窓を開ける」という行為を聞き手に対してお願いしています。

この「てください」は聞き手に依頼をする時のモダリティ表現です。

 

例2)あいさつはきちんとするものだ

 

この「ものだ」を使って、聞き手に対してあいさつをすることが当然だと相手に教えています。

当然、注意のはたらきかけをしているのが対人的モダリティ「ものだ」です。

 

 

この「ものだ」、対事的モダリティでも登場しました。

どのように見分けるかを確認しましょう。

 

「この公園でよく遊んだものだ……」

この文を投げかけられた聞き手は、極論「へぇ。」で終わってもいいわけです。

つまり、この「ものだ」は対事的モダリティなので、話し手に何かはたらきかけている要素はありません。

 

一方で、

「挨拶はきちんとするものだよ」

と投げかけられた場合、聞き手が「へぇ。」と答えたら「お前に言ってるんだよ!!」と肩を揺さぶりたくなりますよね。

それはこの「ものだ」が対人的モダリティであり、聞き手からの何かしらの応答、レスポンスを期待している、とい特徴を持つからなのです。

 

 

例3)コーヒーでも飲みませんか

 

この文では「ませんか」を加えることで「コーヒーを飲む」ことを相手に誘っています。聞き手が何か返事をすることを前提としたはたらきかけなので、ここでは勧誘・誘いの対人的モダリティ表現といいます。

 

まとめ

対人的モダリティ = 話し手が聞き手にはたらきかける

何か返事やリアクションを期待するもの

 

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