今回は断定のモダリティを扱っていきます。
断定のモダリティ
→聞き手に事実を言いきって伝える
例文で早速見ていきましょう!
例1)小千田がカレーを食べている
モダリティどこ?!と思うかもしれません。
ここでは断定のモダリティは隠れているので、数学の空集合のように(Φ)と書きます。
「小千田がカレーを食べているかもしれない」という文の場合、
命題:小千田がカレーを食べている
モダリティ:かもしれない
という風にきっぱり事実とモダリティを分けることができます。
それでは「小千田がカレーを食べている」というだけの文ではモダリティは無いの?という訳ではなく、話し手は聞き手に対して事実を言いきっているのです。
目に見えずはっきり形式的には見ることができないので、断定のモダリティ(Φ)と書くことがあります。
例2)カレーはからい
これは文の述語が形容詞の場合でも同じです。
「カレーはからい」、という事実を断定して聞き手に伝えているので、断定のモダリティ(Φ)となります。
例3)北海道のスープカレーは有名だ。
ナ形容詞(形容動詞)であっても同じように断定のモダリティ(Φ)となります。
例4)小千田の好物はカレーだ。
この文も、「好物はカレーだ」という事実を言いきっているので同じく断定のモダリティ(Φ)と言えます。
まとめ
目には見えないけれども、聞き手に言いきって伝える文のとき、
断定のモダリティと見なして(Φ)と表現することがある
目に見えないものについて考えるのはかなり厄介ですが、このような形があるということを知っておきましょう!
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