このページでは、確信のモダリティ「はずだ」についてお話します。
確信のモダリティ「はずだ」
〇接続:普通形+はずだ
例)
「食べる」+はずだ、「食べない」+はずだ
「食べた」+はずだ、「食べなかった」+はずだ
「暑い」+はずだ、「暑くない」+はずだ
「暑かった」+はずだ、「暑くなかった」+はずだ
「元気な」+はずだ、「元気ではない」+はずだ
「元気だった」+はずだ、「元気ではなかった」+はずだ
「休みの」+はずだ、「休みではない」+はずだ
「休みだった」+はずだ、「休みではなかった」+はずだ
ナ形容詞、名詞の接続に注意しましょう!
今回のポイントは、
ある事態を、道理や常識をもとに推論して得られる当然の帰結を表す
「当然の結果」を示す、というのがキーです。
→当然~になる/だ と言い換えることができます。
例を見てみましょう。
(1)昨日約束したからきっと来るはずだ。
「昨日約束をしたのだから当然来る」と言えます。約束を守るのは常識ですね。
同じ確信のモダリティとして「にちがいない」というのがあります。
→昨日約束したからきっと来るはずにちがいない
あまり聞きませんが、言い換えられます。
(2)4年前大学に入学したので、すでに卒業しているはずだ。
4年で大学を卒業するというのも一般的な常識なので、ここでは「はずだ」が使われています。
細かいニュアンスとして、この「はずだ」は常識的に起きるはずの事実と異なるパターンにも使うことができます。
4年前大学に入学したので、すでに卒業しているはずだ。(しかし実際は卒業していない。)
「~はずなんだけど変だなぁ……」このようなイメージです。
先ほど挙げた「にちがいない」との大きな違いはそこです。「にちがいない」はこのような事実と異なるニュアンスを含んだ文章では使うことができません。
このモダリティ「はずだ」、赤本では確信のモダリティと説明されていますが、当然の帰結をキーワードに捉えるとわかりやすくなります。
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