推量のモダリティ「ようだ」①

 

このページでは推量のモダリティ「ようだ」についてお話します。

これまで同じ推量のモダリティとして「らしい」を取り扱いました。

詳しく知りたい方はこちら:

推量のモダリティ「らしい」①

推量のモダリティ「らしい」②

 

推量のモダリティ「ようだ」

まず、接続についてです。

〇接続:普通系+ようだ

「らしい」も普通系と接続をしましたが、少し異なる部分があるので確認しましょう。

普通系の接続ときたら、

動詞、イ形容詞、ナ形容詞、名詞の4パターン×肯定・否定、過去・非過去

の組み合わせになります。

例)

  • 動詞

「行く」+ようだ、「行かない」+ようだ

「行った」+ようだ、「行かなかった」+ようだ

  • イ形容詞

「暑い」+ようだ、「暑くない」+ようだ

「暑かった」+ようだ、「暑くなかった」+ようだ

ここからが注意です!

  • ナ形容詞

「有名」+ようだ、「有名ではない」+ようだ

「有名だった」+ようだ、「有名ではなかった」+ようだ

  • 名詞

「休み」+ようだ、「休みではない」+ようだ

「休みだった」+ようだ、「休みではなかった」+ようだ

このように接続します。

 

「ようだ」はどのようなときに使うか一言で表すと……

視覚情報と体験・経験をもとに推量!!

「らしい」では聴覚情報からの推量が基本でした。

 

例文を見ながら確認してみましょう。

(1)小千田は昨日自宅に帰らなかったようだ

この時、”どうして家に帰っていないのか”判断した材料として以下のものが考えられます。

①昨日と同じ服

②げっそりしている

③忙しい時期

これらの要素→視覚情報と体験・経験がもとになって、家に帰らなかったのではないかと推量が行われています。

このような場合、「ようだ」が使われるのです。

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