確信のモダリティ「はずだ」⑤

 

確信のモダリティ「はずだ」今回が完結編です。

はじめての方はぜひここから読んで学習してみてくださいね。

 

今回は少し形を変えて、「はずが/はない」という風に使います。この形における最後のポイントは、

否定の形で道理・常識からしてありえないという可能性の否定を表す

です。

「ありえない」ことを表すんだなーと捉えてください。

ちなみに、同じ確信のモダリティの仲間として「にちがいない」「にきまっている」がありますが、これらは基本的に否定の形をとることができません。「はずだ」の特殊な点は否定形でも使うことができるということです。

 

例で確認しましょう。

(1)昨日アメリカに行った小千田がここにいるはずがない。

「ここ」は日本としましょう。

昨日アメリカに渡航したのだから道理として日本にいるのはありえませんね。

 

(2)8月の東京が寒いはずがない。

8月の夏に東京が寒い、なんてことは常識で考えてありえないことを表します。

 

(3)こんなに大量の食べ物を一人で食べられるはずがない。

このように、動詞の部分に可能の動詞を入れると文を作りやすいです。

 

では、「はずがない」と「はずはない」の違いはいったい何なのでしょうか。

端的に言うと、格助詞「が」と取り立て助詞「は」の力の強さの違いになります。

「はずない」と「が」を使う方が強いニュアンスを持っています。「はずない」と比較して、”今発見して驚いている”ようなイメージです。

 

ということで、今回は確信のモダリティ「はずだ」の否定の形について学びました。

可能性の否定、ありえない、というポイントをしっかり押さえておきましょう。

 

 

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