推量のモダリティ「そうだ」、第4弾です。
はじめての方は、ぜひ最初から記事を読んでみてくださいね。
(推量のモダリティ「そうだ」①)
今回の「そうだ」は①②③と少し異なります。
まずはポイントを押さえましょう!
外観をもとに、主体がある性質や感情などを持っている可能性を表す
「主体」というのは、その文で表現したい「物」「人」のことです。
感情はその感情を持つ本人にしか本当のことはわかりません。よって、見た目などから判断して予測します。
同じように、性質、例えば味覚などは実際に試さない限りは見た目などから判断するしかありません。
感情や性質を、そのものの見た目から予測するときにモダリティ「そうだ」が使われるのです。
例で見ていきましょう。
(1)このケーキはおいしそうだ。
あるケーキを見て、見た目からその味(性質)を「おいしい」と予想しています。
(2)小千田はなんだかさびしそうだ。
ある人を見たときに、例えばひとりでため息をついていたり、眉が下がっていたりするとします。その人の感情を「さみしい」のではないかと予測しています。
ここで注意するべきなのは使うことができる品詞です。
形容詞(イ・ナ)のみ、使うことができます。
加えて、見てはっきりわかる形容詞に関してはこのモダリティ「そうだ」は使うことはできません。
例えば、きれいな花を見た時、「きれいそうだ」というのは不自然です。
赤い花を見たときに「赤そうだ」というのもおかしいですね。
また、性質がその見た目から根拠を持って予測できない場合も「そうだ」は避けましょう。
ナ形容詞の有名な、も「小千田は有名そうだ」というのは少し不自然です。
これらも曖昧な点がありますが、学習者の間違いを避けるためにも、見た目ですでに明白にわかる場合、見た目から根拠を持って予測できない場合は「そうだ」を使わないようにするように伝えるのが無難です。
コメントを残す