日本語の格関係 Part.1

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格助詞ってなに?

格関係って大事なの?

「格を制するものは、言語を制する。」

いやいや、それは言い過ぎでしょう、と思われるかもしれませんが、

わたしはそう考えています!

どの言語にも格関係というのはあって、言語によってそれの表し方は様々です。

どの言語にもある、つまり言語において必須の要素であるのが格関係です。

さらに、表し方が言語によって異なるので、新しい言語を学ぶときはその言語の表し方のルールを覚えなければなりません。

非常に大事な格関係、しっかり理解しましょう!

格関係とは!ずばり一言でいうと!?

まず、そもそも格関係とはなんなのだろうか?というところから話を始めようと思います。

ずばり、一言で言うと……

「述語と名詞の関係」

のことである……!!

いや、まだわかりにくいですよね。

次に、簡単な例を出して説明しましょう。

例を見て考えよう!

日本語で文を作ろうと考えた場合、(まぁ、「文を作ろう!」と意気込んで文を作ることはあまりありませんが)材料を準備しなければなりません。

ここでは、考えやすいようにシンプルな文を想定します。

本日、準備する材料は!

材料
①「こせんだ」②「食べている」③「ステーキ」④「レストラン」

この4つです。

日本語ネイティブの方、日本語を習得した方に、

「この材料をつなげて意味が通る日本語の文を作ってください。登場する人物、物、場所などが新たに増えない限りは言葉を補ってもいいです。」

と質問した場合、おそらく多くが

「こせんだが レストランで ステーキを 食べている。」

と答えるのではないでしょうか。(もちろん、他にもいくつか異なる文を作ることができます。)

それ自体は、何も特別なことではないと感じるかもしれません。

(こせんだが何かを食べている状況を日本語の文で説明することは、みなさんの一生のうちには一度も無いと思いますが。笑)

それでは、日本語を習得している方はどのように考えて、このような自然な文を考えているのでしょうか。

今回準備した材料の中でキーワードとなるのは!

「食べている」です。

「食べている」を使った最初の文を考えるとき、

①「こせんだが 食べている。」→うん、自然だ。

②「レストランで 食べている。」→うん、オッケー。

③「ステーキを 食べている。」→うん、いいねいいね。

と判断しています。

このように、「こせんだ」「レストラン」「ステーキ」3つの言葉がそれぞれ「食べている」に対して自然な関係を持つように工夫します。

つまり、

①「こせんだ」は「食べている」という行為を実行している人物(主体)

②「レストラン」は「食べている」という行為が起きる場所

③「ステーキ」は「食べている」という行為が向かう食べ物(対象)

とそれぞれ考えるのが自然だろうと判断し、文を作ります。

※こう判断するためには、「こせんだ」が「人物」である、「レストラン」は「食べ物を提供する場所」であるという言葉の辞書的な意味を知っていることが前提です。

まさに、この「食べている」に対して3つの名詞がそれぞれ持つ①実行主体②行為の場所③行為の対象という役割、つまり関係が「格関係」というものなのです!!!!

そして、この文で「食べている」は、述語と呼ばれます。

したがって、冒頭で述べたように「格関係」とは「述語と名詞の関係」ということができるのです!!

格関係の表し方

日本語の格関係の表し方を説明します。

格助詞

それでは、この「格関係」はどのようにして表現することができるのでしょうか?

ここまで説明するとみなさん予想できると思います。

前段の例に出てきた文中の「こせんだ」「レストラン」「ステーキ」の後ろに付いている「が」「で」「を」などの格助詞と呼ばれる言葉を使って表現します。

つまり、

①「こせんだ」を「食べている」という行為を実行している人物(主体)にしたいから、「が」を付けよう。

②「レストラン」を「食べている」という行為が起きる場所にしたいから、「でを付けよう。

③「ステーキ」を「食べている」という行為が向かう食べ物(対象)にしたいから、「を」を付けよう。

すでに日本語を自由自在に使用している方にとっては意識しにくいかもしれませんが、概ねこのように考えています。

格助詞の種類

前段にあげた格助詞という言葉、いくつ種類があるか、みなさんご存知でしょうか?

格助詞は、

「が」「を」「に」「で」「へ」「と」「から」「より」「まで」

9つあります。

少ないと感じるでしょうか?それとも多いと感じるでしょうか?

わたしは少ないと感じます。

というのも、述語に対する名詞の役割(関係)をたった9つで全て表しているからです。

たった、9つしかありませんから、当然1つの格助詞が複数の役割(関係)を表現することが可能です。

(すごいぞ!格助詞!!君たちはがんばっている!!)

ちなみに、わたしが1番好きな格助詞は、「に」です。

格助詞界のスターですね!!(←なにを言っているんだ)

まとめ

①格関係=述語と名詞の関係

※はっきりと言い切れない点もあるのですが、最初のうちはこのように考えたほうが楽です。

②日本語の格関係は「格助詞」を使って表す。

③「格助詞」は全部で9つ

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