確信のモダリティ「はずだ」④

 

確信のモダリティ「はずだ」、引き続き解説していきます。

確信のモダリティ「はずだ」①はこちら

 

今回のキーポイントは前回から少し派生して、

過去に伝えたこと、決めたことの確認を要求していることを表す

です。ちょっと嫌味な感じな伝え方です……。

 

例で見ていきましょう。

(1)9月までに提出すると約束したはずだ。

事前に「9月に提出する」と話してと聞き手の間で同意されていたことが条件です。提出する約束をしたのだから、当然それは守られているべきですが、現状されていない。少し怒りのニュアンスが感じられます。

 

(2)二度と来るなと言ったはずだ。

客と店の間で何らかのトラブルがあり、店主が「二度と来るな!」などと怒ったとします。そう言われたのだから当然客は来るべきではありません。そこで、過去の約束や決め事を引き出して、相手に伝えているのです。

 

(3)この資料の作り方はもう教えたはずだ。

嫌味っぽいですね。

どうしてそう聞こえるのかというと、「教えたのだから今できるのは当然だ」と遠回しに言っているからなのです。

「もう教えたはずだよね。」などと「よね」なんかを付け加えると余計にきつく聞こえます。

 

過去に約束したこと、決めたこと、伝えたことを持ち出して、今できているはず、そうするべきではないということを表すときに「はずだ」は使えます。

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